放置はNG！換気扇フィルターの掃除方法｜頑固な油汚れを落とすコツと注意点

天ぷらやとんかつなどの揚げ物を調理すると、特に汚れやすいのが換気扇。
換気扇のフィルターには油汚れだけでなく、ホコリなどさまざまな汚れが付着しています。

汚れた換気扇フィルターの掃除は大変なイメージがありますが、そのまま放置してしまうと、カビの発生や故障の原因になることも。
ここでは、換気扇フィルターが汚れる原因や放置した場合のリスク、掃除に必要な道具と具体的な手順について詳しく紹介いたします。

　ー目　次ー

つい後回しにしてしまいがちな換気扇のフィルター掃除。
まずは、換気扇が汚れてしまう原因は大きく分けて2つあります。

1つ目は、調理中に飛び散った油汚れです。
油は調理のたびに少しずつ換気扇に付着し、時間の経過とともに酸化してフィルターに蓄積されていきます。
その結果、フィルターが詰まり、換気扇を回しても十分に換気できなくなり、油汚れ特有のニオイが室内に広がってしまいます。

2つ目は、空気中のホコリや汚れの付着です。
換気中に吸い込んだホコリやペットの毛、ハウスダストなどが油汚れと混ざり合い、冷えて固まることで、フィルターにこびりついてしまいます。

このような状態の換気扇を使い続けると、壁の黄ばみやテーブル・カーテンのベタつきなど、室内全体の汚れにつながることもあります。

換気扇のフィルター汚れを放置すると、次のようなリスクが発生する可能性があります。

▶不快なニオイが発生する
換気扇に付着した油が気化し、部屋全体に油のニオイが広がってしまうことがあります。

▶カビが繁殖する
フィルターの目詰まりによって空気の通りが悪くなると、内部に湿気がこもりやすくなり、カビの原因になります。
カビが発生すると、換気扇を使うたびにカビの胞子が室内に広がるおそれがあります。

▶換気性能が低下し、電気代が上がる
油汚れでフィルターが詰まると、モーターに負荷がかかり、換気効率が低下します。
その結果、余分な電力を消費し、電気代が上がってしまうこともあります。

▶換気扇の故障につながる
油汚れが付着したファンやモーターは重くなり、回転部分に大きな負荷がかかります。
汚れがひどい場合、モーターの発熱や故障、場合によっては発火の原因になることもあるため注意が必要です。

【手順1】ファンとフィルターを外す
作業中の誤作動を防ぐため、換気扇の電源を切り、プラグを抜いておきます。
油汚れやホコリを吸い込まないよう、ゴム手袋とマスクの着用がおすすめです。

まず、フィルターとパネルを外します。ネジで固定されている場合は、ドライバーで緩めて取り外してください。

次にファンを外します。
換気扇には「シロッコファン式」と「プロペラ式」があり、外し方が異なります。

●シロッコファン式：反時計回りに回すと緩んで外れます
●プロペラ式：周囲のカバーを外し、羽根を固定した状態で中心のつまみを回します

詳しい外し方は、必ず取扱説明書をご確認ください。

【手順2】重曹を溶かしたお湯につけ置きする
シンクにタオルを敷き、その上に二重にしたゴミ袋をセットします。
袋の中に約45～50℃のお湯を入れ、重曹を溶かします。

油汚れは酸性のため、弱アルカリ性の重曹を使うことで汚れが中和され、落としやすくなります。
外した部品をすべて入れ、袋の口をしっかり結んで約1時間つけ置きしましょう。

つけ置き中に、レンジフード本体の汚れを拭き取ると効率的です。
重曹水（水100mlに対し重曹小さじ1杯）をスポンジに含ませ、汚れをこすり落とします。
最後に水拭き・乾拭きを行い、水分をしっかり取り除いてください。

換気扇のフィルター掃除は後回しにしがちですが、定期的なお手入れによって
ニオイやベタつきを防ぎ、換気扇本来の性能を長く保つことができます。

「掃除しても汚れが落ちない」
「換気扇の音が大きくなってきた」
「長年使っていて、そろそろ替え時かも…」

そんなときは、無理をせず専門業者への相談もおすすめです。
広島ガス住設では、換気扇・レンジフードの点検から取替えまで、住まいの設備をトータルでサポートしています。

毎日使うキッチンだからこそ、安心・快適に。
気になることがありましたら、どうぞお気軽に広島ガス住設までご相談ください。